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2007年 02月 28日
セガ久々のスマッシュヒット(祝!50万本!)となったPS2『龍が如く』が三池崇史の手によって映画化されました。06年には三池崇史監修、元パンクラスで現HERO'Sの駄コメンテーター・船木誠勝主演でビデオ映画化されましたが、そっちのほうじゃないです。ステロイドがたっぷり詰まったハイブリッドボディは主人公・桐生一馬に匹敵していたけど、さすがに船木じゃフケ過ぎでしょ。船木版『龍が如く』はある意味で必見の超怪作なんですが、今回見たのは、北村一輝主演の劇場版のほうです。 えー、なんていうか、北村版『龍が如く』はストーリーとかそういう以前の問題なので、ネタバレ&専門用語たっぷりで書きます。なにが書いてあるのかサッパリ分からないと思いますが、まあ雰囲気だけでも伝われば。これ、ゲームをプレイした人じゃないと観ようと思わないでしょ。 まず試写場が半分くらいしか埋まってない時点で、みんながこの映画に期待してないのが十分伝わってきます。ロビーにはクレージーケンバンドが唱うテーマ曲『12月17日』が切々と流れていましたが、その横でオバちゃんたちがハムサンドむしゃ食いしてました。 割合い的には、ゲーム好きの男子=5 北村好きの女子=2 歌舞伎町でお務めしている方=2 よく分かってないオバさん=1 といった感じでしょうか。喫煙コーナーではやたらとゴールドのアクセサリーがキラキラ光ってました。 さて、映画を見た感想なんですが、ゲーム版の『龍が如く』をプレイしてないひとには、人物関係その他いっさい説明がないので、まーーーったく理解できないと思います。そういう人は相手にしてません。プレイ必須です。 そもそも、ゲームの『龍が如く』には、ヤクザ、警察、マフィア、ギャング、ホスト、キャバ嬢、ホームレスなどの魅力的なキャラクターが多数登場します。そして、それぞれの登場人物が複雑に絡み合って、愛憎入り乱れた壮絶なドラマを展開するのです。 誰ひとりとして使い捨てキャラがいないので、相関図などを書きながらディープな人間関係を味わうのが、このゲームの醍醐味です。 人間関係をキッチリ頭に叩き込んでおくと、「えー!? まさかコイツが!!」とか「過去にそんな因縁がッ!!」とか「死んだはずじゃ…」みたいな衝撃事実が、より味わい深いものになるのです。「犯人はヤス」レベルが何度もありますからね。 ただし、劇場版では 「なぜ桐生は10年ぶりに出所したのか?」 「なぜ少女を引き連れてるのか?」 「伊達刑事とはどういう関係?」 「つーか、錦山って誰?」 といった疑問には一切答えてくれません。登場人物たちのバックボーンは映画だけではまったく見えてきません。そのへんのことをほとんど無視して物語が進んでいきますので、あらかじめ予習が必要なのです。予習は『1』だけでいいです。『龍が如く2』からの要素は「韓国マフィア」(ジングォン派にあらず)と「ビーム」くらいです。 この際、1,900円払ってベスト版を買っておきましょう。 ファーストカットは神室町(歌舞伎町)の空撮。ねむらない街の喧噪が映し出され、コンビニ「ポッポ」ではヤクザが店員とモメています。ゲームをプレイしたことがある人はワクワクすることでしょう。 そこに登場する白スーツの男。 10年ぶりにシャバに戻ってきた伝説の極道・桐生一馬です。 桐生は、神室町の住民なら知らぬものはいない男なんですが、演じるのは北村一輝。 かなり線が細くて、身長も足りてません。革靴の先も尖ってません。 「みんなまとめてかかって来いや!」と言っても アレクサンダー大塚の低空ドロップキックでパッキリ骨折れるでしょう。 そして、なにより北村には桐生の無骨さが微塵もありません。 ホストクラブ「スターダスト」の一輝を演じたほうがよかったんじゃないでしょうか? 偶然にも名前が同じだし。ちなみに一輝を演じているのは加藤晴彦です。うん。まあ許容範囲。 一方で、桐生のライバル役「嶋野の狂犬」こと真島吾朗は岸谷五朗が演じているのですが、これが素晴らしいハマり役。ドハマりです。ゲーム版を、そして真島というキャラを愛している方々も満足のいくキャスティングだったと思います。「桐生ちゃ〜ん」のセリフもそのままだったし、金属バットを振り回す凶暴性も再現されていました。ただ、桃源郷(ソープランド)にトラックで突っ込むシーンがなかったのが悔やまれます。岸谷五朗、真島吾朗を熱演。あ、こっちも名前が同じだ。 ハルカ役は夏緒っていう子役なんだけど、あのダサイ服装は完ぺきでした。 ひとつだけ苦言を呈するとすれば、捨て犬にドックフードを与えているハルカを桐生が置いていくシーン、 あそこで 「おじちゃん待ってよぉ〜」もしくは「早いよおじちゃん〜」 と言うセリフは絶対に必要でした。あれは言わさないと。 あと、両腕をひろげて肩を入れながら走る、通称「ハルカ走り」も 再現されてませんでした。がっくし。 あと、神室町を歩いたことがあるひとはお分かりいただけると思いますが、 「だ〜か〜ら〜さ〜」 「キャバクラどうっすかー?」 「メシだ、メシ!」 というセリフがないのはどういうことでしょうか? 三池監督は、映画化の話が決まるとすぐにPS2本体とソフトを購入し、徹夜でクリア(難易度はイージー)したと言っていましたが、一体どの部分を咀嚼したのか、やや疑問が残ります。 ほかキャストについて。 伊達は背が高すぎます。桐生より高いです。 風間のおやっさんは一瞬しか出てこないけど、ちょっと似てました。 ミレニアムタワーで初めて登場する錦山(ゲームではラスボス)。 演じるのは真木蔵人。髪型がまったく同じで笑えます。 刺青のテキトーぶりも素晴らしいです(歌掘いい仕事してますな)。 あと、高岡早紀演ずる由美もラストで出てくるんだけど、 消えた100億円(見える位置にどっさり積んである)とともにあっさり自爆します。 死に際のセリフ「わたしは由美、…と同時に美月」も 伏線をまったく張ってないので、「で? 誰?」と面食らうことでしょう。 でも登場からわずか20秒で爆死するから別にいいです。 サイの花屋、シンジ、嶋野、堂島組、寺田、林など主要キャラはまったく出てきません。 最後に影の黒幕として、神宮(なんと演じているのは名越!)が出てきますが 頭部を打ち抜かれて目から血を流し、あっさり死んでくれます。出演時間は5秒。 まばたきも許しません。 むしろ、ゲームには出てこない「唯」役のサエコが、小悪魔っぽいイマドキの娘を好演していて収穫でした。あのアニメ声はいいすね。 また、こちらもゲーム未登場の「朴」を演じた韓国人俳優のコン・ユも圧倒的な存在感でした。ひとりだけ違う映画(シルミドとか)に出ているような温度差でした。 あと、『龍が如く』といえばやっぱりヒートアクションなんだけど、 CGがすごい投げやりな感じで。青白いオーラが一瞬光るだけなんだよね。 マウントパンチもないし、ジャイアントスウィングもない。 PG-12にしたくなかったんだろうけど、元のゲームがCERO「D」指定なんだから、 顔面に長ドスが突き刺さったり、オーガナックルで殴り倒したり、ガスバーナーで焼きまくってもよかったんじゃない? 三池らしいイタイ描写を期待してたのに残念でした。 いろいろ言いましたけど、ぼくは純粋に楽しめましたよ。 神室町を超低空でヘリが飛び回り、看板をなぎ倒すあたりのシーンから三池の本領発揮で、むちゃくちゃ笑えるし。タフネスエンペラーの効力はすさまじいし。 ヘリの振動によって、牛丼屋の卵にうまく醤油がさせなくて慌てるシーンがあるんだけど、『妖怪大戦争』の「ゴボテンがぁああ〜!」とまったく同じなのは笑った。 ゲーム未プレイの人は「なにこのヤクザ映画! 意味わかんないよ」と憤慨するだろうし、 ゲームはプレイ済みだけど三池は初めてという人は、胸焼けするほどの天下一品こってり演出に吐き気を催すことでしょう。 元になったゲームもやり込んだし、三池も嫌いじゃないから、とりあえずぼくは劇場版『龍が如く』を支持しておきます! そんな人向け。それ以外の人が手を出すのは危険! 船木版を見てゲラゲラ笑いましょう。 映画『龍が如く』は全国東映系で3月3日ロードショー!
by ganbaru_yozemikun
| 2007-02-28 05:08
| movie
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