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2005年 02月 09日
映画「鉄人28号」を観に新宿厚生年金へ。
いい湯加減にできあがっていた。オゲゲー! 上映に先立って、六本木男声合唱団倶楽部によるテーマソングの披露。 万年筆とループタイが似合いそうな白髪紳士の集団が、ダンディな美声を聞かせてくれたのだが、そのなかに辰巳琢郎と三枝成彰の姿をはっけん!たまごっち! くいしん坊とガンダムのコラボに軽く目眩。 舞台挨拶には、金田正太郎役の池松壮亮、立花真美役の蒼井優、視覚効果の松本肇、そして監督の冨樫森。劇中とおなじ半ズボン姿で舞台に登場した正太郎くんですが、撮影から1年半が経過しており、身長もかなり伸び、声変わりもすませ、おそらく陰毛もうっすら生えはじめ立派な青年になってました。もうショタコン(正太郎コンプレックス)なんて言わせないヨ!と言わんばかりの堂々たる姿でした。 さて、トレイラー公開後なにかと話題になっていた実写版「鉄人」ですが。 導入部はホントわくわくするんです。 正太郎の祖父・正吾郎が作った、太平洋戦争末期に日本軍が極秘開発していた軍事対策用ロボット、それこそが鉄人28号の原型であり、亡き父・正一郎が平和利用のため改良を加え、開発したのが鉄人28号である、という冒頭。 主人公が一瞬のできごとを瞬時に記憶し、再現する能力がある、ってことを説明する学校での文鳥の写生シーン(伏線。が、あまり活きてこない)。そんなある日、宅見零児が操る破壊ロボット「ブラックオックス」が飛来し、東京を次々と破壊していく...という前半15分くらいはちょっと期待できるんです。 TOPPANの看板が見えるから芝浦あたりかなぁ、ブラックオックスの巨大な腕が飛び回り、あの辺の橋を片っ端から壊していく。 そンで、ビルや車を蹴散らしながら北上して東京タワーに現れるんだけど、増上寺の住職が巨大ロボをぼけーっと見上げてたり、タワーでノッポンと戯れている修学旅行生の集団がパニクったり、新橋あたりのオフィス街でリーマンが逃げ惑ったり、ホントにいいんですね。「東京に謎の黒い物体現る!」って感じで。『The World is Mine』で大館市にはじめてヒグマドンが姿を現したときのような緊張感というか、これからどんな惨事が起きるんだ?っていう。ガラスはバリバリ割れるし、タクシーは吹っ飛んでビルにブッ刺さるし、タワーはねじ曲がるしで(なにかに似てるなぁ、と思ってたんだけど、『ソニックアドベンチャー』のオープニングでした)、ボクたちの破壊衝動を充分に満たしてくれる、ナイスな暴れっぷりでした。 でも、肝心のロボットがねー。空撮した実写背景にCGを合成してると思うんだけど、ロボが背景に溶け込んでないんだよね。カトキハジメの『GUNDAM FIX』は参考資料として見てると思うんだけど、どうにも街中にいるロボが浮き上がって見えてしまう。そりゃあリアルロボじゃないから仕方ないのかもしれないけど、あまりにも嘘くさくて。ロボのCGがドリキャスのポリゴンゲームっぽいのも気になる。ドリキャス特有のCGね。やたらツヤツヤしていて存在感がないというか。オイルの汚れとかあればいいのになぁと思った(動力源はよく分からんが)。 とくに気になるのは飛行シーン。ロボの飛び方が直立不動なんですよね。キン消しみたいなの。手足が曲がらない仕様なのかしら。パンチも腰の回転を利用したような、腕の伸びきったパンチでさ、鉄人とブラックオックスの一騎打ちも極真カラテみたいな地味なド突きあい。踵落としも胴まわし回転蹴りもなく、一心不乱にひらすらパンチを連打します。最終的に頭部へのクロスカウンターで勝敗はつきますが、相打ちのようにも見えました。『はじめの一歩』でいうところの板垣vs今井戦のような決着です。 あと、主人公が事件に巻き込まれ、いつの間にかブラックオックスを倒す使命を授かり(彼にしか鉄人は操縦できないので)ってのは、動機としては不十分だと思いました。祖父・父・息子と3代にわたるサーガだとしても。 また、天才技術者の蒼井優、学校の担任、川原亜矢子演じる謎の殺し屋(小学生に向けて発砲します)ほか、すべての大人たちが正太郎に厳しすぎるのはどうかと思います。苦痛を与え過ぎです。ヘッドギアを被らせてシミュレーションする特訓はもはや拷問に近いシロモノでした。彼の歯をくいしばっている顔ばかりが印象的です。 鉄人をうまく操縦できない主人公が落ち込み、河原でしょげかえっていると、慰めにくる蒼井ですが、お互いに水を掛け合ってじゃれ合うカットだけが正太郎少年に与えられた束の間の休息でした。それ以外は苦痛の連続です。ひとりで最前線で戦っていても、みんな遠く離れた車のなかから指示をだしたりします。ヒドい。 いわゆるビルドゥンクス・ロマンであり、父親越えの話なのですから、 もう少し身の回りの大人たちが優しく接してあげてもいいんじゃないかと思います。 このままじゃ正太郎くんは理由もなく大人を憎み、歪んでしまうんじゃないかと心配です。 物語は、草原のなかで昼寝をしていた正太郎少年が駆けてゆくシークエンスで幕を閉じますが、その空が真夏の突き抜けるような青い空でなく、どんより曇った暗い空であるところが、主人公に待ち受ける受難を暗示しているかのようです。ちっとも晴れやかな気分になれません。 山崎貴の『ジュブナイル』を観ましょう。
by ganbaru_yozemikun
| 2005-02-09 05:59
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