カレンダー
メモ帳
mailはコチラまで
ganbaru_yozemikun @excite.co.jp もじゃもじゃヘアー 以前の記事
カテゴリ
フォロー中のブログ
まるのうらがわ♪
心のいい旅夢気分♪ 六波返し バイトなのでわかりません I'm bored Nikkiiiiiii ... Nikkiiiiiii ... Nikkiiiiiii ... 夜景写真家 村野 寛明 ... 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2006年 07月 06日
![]() 大量のスパムメールにまぎれて、なぜか友だちの母親からEメールが届いていた。 「遊びにきなさい。中華料理をごちそうするわよ」 ひどく天気がわるかったし湿気のせいで髪の毛はボサボサだったが、 メシゴチに釣られて雨のなかチャリをかっとばした。 彼女は英会話教室(厳密にはフリースクールだろうか)を経営しているのだが、 大学で教育学を専攻していたぼくといろいろな話をしてみたい、と前々から 気にかけてくれていたようだ。 とはいえ、ぼくは立派な学理なんてこれっぽちも持ち合わせていないのだけれど。 待ち合わせ場所の教室には、 日本人姉妹、教師の外国人、それに生徒のおばちゃんがいて、 チャーハンや焼きソバをプラスチックのフォークで小皿に取り分けていた。 「ハロー! ミスター代ゼミ」 彼女はぼくを教室に招き入れ、みんなに紹介をする。 「息子の親友よ」 ぼくは照れながら軽く会釈をする。 「彼女はイギリスに留学していて、いまちょうど日本に帰ってきてるのよ。 来週からはインドネシアへボランティアに行くのよね?」 「妹さんは来月からトロントに語学留学に行くの」 「アンジェラはフロリダ出身よ。こっちでモデルもやってるわ」 「叶井さんはこのあいだW杯を見るために旦那とドイツへ行ってきたのよ。うらやましいわね!」 海外でアクティブに活動している人ばかりだった。 会話の端々にインターナショナルな感覚が散りばめられ、 英語の発音だって完ペキだ。 「フェスティバル」の発音はもちろん「フェスチバァ!」である。 ノリやリアクション、ジョークのセンスまでも欧米的で、 初対面とは思えないほどのフレンドリーな空気が教室中に充満している。 ぼくはとてつもない劣等感をおぼえた。 そして、「つまらないものですが…」と言って、 手土産に渡すはずだったチーズケーキをカバンのなかに引っ込めた。 日本人的な慣例がよくないことだとは思わない。 暑中見舞いや、お歳暮などの習わしは美しいとさえ思う。 ただ、その場のインターナショナルな雰囲気が手渡すことを躊躇わせた。 テーブルの上には確かにチャーハンと焼きソバが並んでいたが、 その傍らには、カラフルなグミキャンディとヌガーの包み紙が無造作に置いてあった。 皆が「血液型にこだわるのは日本人だけよねぇ」などと談笑する脇で、 ぼくは自分のペースを完全に失ったまま、機械的にチャーハンを口に運んでいた。 (つづく) ■
[PR]
by ganbaru_yozemikun
| 2006-07-06 00:30
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||